日経ビジネスでアメリカで、カルテル、談合で30人余りの日本人が逮捕されているとのことを解説されています。
日本にも独占禁止法があり、カルテル、トラスト、コンツェルン(ここは一部解禁)が禁止というのは中学の公民で習うことであり、一般的に知られている法律です。しかしアメリカで逮捕者が出ていることは、日本との小慣習の違いを意味します。
私自身は独立前はユダヤ系の商社に勤務しておりまして、実力主義の外資で20代前半で専務になることができました。そのため、当時はもちろんですが、今でもユダヤ系企業のパイプは深く海外に強いとも言われます。しかし当時日本の商慣習と海外の違いを肌で感じて苦労しました。
日本人は礼節を重んじ、上下関係や社交辞令など含めて、相手に失礼がないように振る舞うことが大切とされています。しかし、ユダヤ人の間ではそれは通用しませんでした。そこで主張しなければ後で自分に責任が来てしまう、ここで話を調子よく合わせたら同意したとして法的責任が来る、、など当時の社長はじめ外人ずいぶん怒られたものです。
今回、日本的にはライバル会社の人と顔を合わせたりお茶に行ったりなどの機会があれば、業界的にお互い大変だね・・それぞれしっかり頑張って業界全体を盛り上げていきましょう!何てことはよくありますが、これが海外ではあり得ません。
私がサラリーマン時代に、ライバル社の人間と鉢合わせになったので、会釈をしたところ、それを見ていた社長が激怒してきました。もっと言えばその裏で私の不正の調査をその時以降で水面下でしてたようです。 日本人には武士道があり、これから殺しあう敵将とも礼を尽くし正々堂々戦うことが美学であり、フェアである。フェアで勝たなければ意味がない、と思いますし、責任を取る(腹を切る)文化です。私も今でもそれを重んじておりますし大好きな考えです。 しかし海外の人にはなかなか武士道は理解されず、基本的にライバルと接触するな、話すな・・がベースにあります。
一緒にお茶をした時に同業ライバルが、最近は天気けく競争で厳しいね・・と発言した後に、自分が確かにそうですよね。。と話したら、これを司法で文章で表現されると談合などにあたると言われてしまいます。私自身がたくさんの国やいろいろな民族と仕事をしていますが、様々な国にはそれぞれ商慣習や文化の違いがありますが、一つ言えるのは、日本の商慣習はガラパゴス状態であるケースが多いです。名刺を下から丁寧に両手で渡す、名刺を置く、ビジネス食事のマナー、挨拶文、連絡のやり取りの仕方、返答の仕方などすべて違うと思っていいと思います。私自身は日本の商文化は理にかなってて効率的なものでいいと思いますが、ガラパゴスであります。海外の各国の商慣習の前に日本以外の商慣習を理解して、その国の文化を取り入れるというやり方が一番です。
ユダヤの商業文化は基本的に世界標準であり、そこに華僑文化があり、様々な民族の文化が入り形成されます。この辺りを理解しながら海外で仕事をすることこそ、日本の世界での活躍がさらに広がると思っています。もっと言えば、日本の商業文化そのものを海外に輸出できたら素晴らしいと思います。皆様は海外でどのように感じますか?
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